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「Head of the Stage」の得点表示の作り方

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2022/07/24追記:プログラムにバグがあったため、作り方の修正および完成品ファイルの差し替えを実施しました。作り方の修正箇所は赤字で示しています。 前回は、上座クイズの基本である解答者の上下の処理のみを行える段階まで作りました。 ここから、さらにルールを付け加えていきます。 今回は、かつてSTUの準決勝で行われていた「Head of the Stage」の得点表示の作り方を解説します。 このクイズは9人で行います。まず、客席から見て左側(下手)から前Rの成績順に並びます。 左に行くほど「上位の席」となっており、早押しクイズで正解すると2つ上位の席に上がることができます。 また、このクイズではポイントを稼ぐ必要があり、1位席で正解すると+4p、2位席で正解すると+2p、3位席で正解すると+1pとなります。それ以外の席で正解してもポイントは増えないため、勝ち抜けるためにはまず上位席に登らなければなりません。 10p以上に到達すれば勝ち抜けとなります。 ただし、誤答はいかなる位置でも即座に最下位の席に落とされてしまいます。また、誤答数はカウントされており、通算5×で失格となります。 (最下位席で誤答した場合は2×が加算) それでは、 「上座クイズ」の得点表示の作り方(基本形) の続きから作っていきます。 完成品は こちら です。 【作り方】 ①ルール設定をする デフォルト設定は以下の通りです。 勝ち抜け:10 失格:5 上昇:2 下降:8 「下降」は(プレイヤー数-1)以上の数ならば、誤答時に最下位席降格と同じことになります。 ②勝ち抜け者数記録テーブル・失格者数記録テーブル・ポイント数記録テーブル・×数記録テーブルを作る 上座クイズの得点表示では既に3つのテーブルを作りましたが、ここではさらに4つのテーブルを増設します。 また、プレイヤーの人数も9人に増やす必要があります。 [既設]解答者配置テーブル(O~W列) [新設]勝ち抜け者数記録テーブル( X列 ) [新設]失格者数記録テーブル(Y列) [既設]順位加減テーブル(Z~AH列) [既設]順位更新テーブル(AJ~AR列) [新設] ポイント数記録テーブル( AT~BB列) [新設] ×数記録テーブル( BD~BL列 ) 最

「上座クイズ」の得点表示の作り方(基本形)

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上座クイズの得点表示の作り方を解説します。 今回は最も基本的な機能のみを作ります。 上座クイズとは、「解答席に序列がついており、正解すると上位の席に、誤答すると下位の席に移動する」というクイズです。 例えば、上位から順にABCDEFGHの8人が並んでおり、正解すると2段上がるというルールの場合、Eが正解すればCのいる席に移動し、ABECDFGHという順番になります。その後2番席のBが正解すれば1段上昇でBAECDFGH、1番席のBが正解すれば座席の配置は特に変わりません。 代表例を挙げますと、テレビでは「なるほど!ザ・ワールド」や「Qさま!!」、オープン大会では「STU」の旧準決勝「Head of the Stage」です。 この要素さえ含まれていれば「上座クイズ」と呼ばれるので、ルールのバリエーションは豊富です。 ポイントの概念がない場合は、「○問ごとに下位○人が脱落」といったルールや「1番席の人が正解すれば勝ち抜け+同時に最下位席の人が脱落」などが考えられます。 ポイントの概念をつけるのであれば、例えば「1番席で正解すると+4p、2番席で正解すると+2p、3番席で正解すると+1p。10p先取」という具合です。 ひとまず今回は、正解・誤答により座席を移動する機能だけを作ります。 それでは 基本⑤(終):「終わった問題」の行と「今の問題」の行を色分け表示する の続きから作っていきます。 完成品は こちら です。 [2020/8/25追記:ver1.1に更新しました] 【作り方】 ①上昇数設定セル・下降数設定セルを作る 正解時に上昇する席の数・誤答時に下降する席の数を入力するセルを作ります。 今回はそれぞれR4・S4セルに作ります。 そして、ここではとりあえず上昇:2段、下降:2段で設定しておきます。 ②順位加減テーブル・順位更新テーブル・解答者配置テーブル・参加者名入力セルを作る 今回、処理に使うテーブルは3つです。 N~U列: 順位加減テーブル…その問題で答えた人の正誤に応じて、座席の配置を変えるための処理を行う。 W~AD列: 順位更新テーブル…順位加減テーブルの表の結果、8人の新たな順位を記録する。 AF~AM列: 解答者配置テーブル…各問題ごとの出題後における8人の解答者の配置を記録する。