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7月 16, 2017の投稿を表示しています

「通過クイズ」の得点表示の作り方(基本形)

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「通過クイズ」の得点表示の作り方を解説します。 通過クイズとは、早押しクイズで規定の点数を獲得すると「通過権」が発生し(この際「通過席」という特別な解答席に移動することもあります)、その状態で、次の問題も早押しで正解すれば勝ち抜け、というルールです。 ただし、他のプレイヤーに正解されてしまうと、通過権は消失し、ポイントは0に戻ってしまいます(スルーや他のプレイヤーの誤答が発生した場合、通過権は消失しません)。勝ち抜けるには、再びポイントを稼ぎ、通過権を獲得した状態で正解しなければなりません。 単にポイントを積み重ねるルールとは違い、「勝ち抜けるために必ず正解しなければいけない場面」という特別な状況が発生します。問題運の要素が大きいと言ってしまえばそれまでですが、「特殊な状況におけるプレッシャーに負けない精神力」が問われているとも言えるでしょう (これは連答系の形式についても同様のことが言えます)。 有名な例としては、やはり「アメリカ横断ウルトラクイズ」の準決勝として有名な「通せんぼクイズ」が挙げられます。 現在ですと、インターネットクイズ番組「LOCK OUT!」の準決勝でも行われておりますね。 ひとくちに「通過クイズ」といっても、さまざまなバリエーションが存在します。 例えば、「通過権リーチの人しか通過を阻止することができない」という「マンオブ風通過クイズ」や、「通過チャレンジに失敗しても、挑戦するたびに、次に通過権を得るために必要なポイントが少なくなっていく」とうい「abcゲートクイズ」などがあります。 誤答罰1つとっても、「1P減点」「○回で失格」「1P以上持っているときの誤答は1P減点だが、0Pのときの誤答は×が1つつき、3×で失格」などがあります。 これらの作り方は今度の機会に譲るとして、今回は、最もベーシックな、「3Pで通過席」「誤答は3回で失格(通常席か通過席かは問わない)、減点はなし」というルールで作ります。 それでは、 「終わった問題」の行と「今の問題」の行を色分け表示する の続きから作っていきます。 完成品は こちら です。 【作り方】 ①ルール設定セルを変更する このように書き換えておきます。 ②ポイント記録テーブルを作る これももうおなじみですね。N~U列を使いましょう。 N7

「Round Trip Quiz」の得点表示の作り方

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Round Trip Quizの得点表示の作り方を解説します。 この形式は、前半戦と後半戦に分かれています。 前半戦は、「正解:自分が+1p/誤答:自分以外全員が+1p」のルールで行い、誰かが規定ポイント数に達した時点で終了となります。 後半戦は、前半戦で稼いだポイントを持ち越して、アタサバの要領で「正解:自分以外が-1p/誤答:自分のみ-1p」のルールで行います。ポイントが0になったプレイヤーから敗退していき、最後まで生き残った1名が勝者となります。 これは『勝抜杯』の決勝のルールとして有名です。 (この大会の場合、後半戦で残り2人となってからは、誤答罰は解答権移動に切り替わります) ここでは、「3人対戦」「前半戦は13pに達したら終了」というルールに設定します。また、前半戦と後半戦は別のシートに分けます。 それでは、 「終わった問題」の行と「今の問題」の行を色分け表示する の続きから作っていきます。 完成品は こちら です。 また、前回の得点タワーを発展させて作成したものも こちら に置いておきます。 こちらのスクリーンショットはこんな感じです。 【作り方】 ①参加者の列を3人に減らす D~F列は残し、G~K列は一気に削除します。 そして、D~F列の幅を広げます。今回は60.00に設定します。 ②正解数・誤答数カウントセルを作り、数式を入力する 今回は誤答数を画面上に表示せず、正解数と誤答数は非表示セルに計算してもらいます。 まず、誤答数表示セル(5行目)の中身は全て消去し、5行目の隣に新たに1行挿入します。 5行目を正解数カウントセル、6行目を誤答数カウントセルとします。 そして、D5、D6セルにそれぞれ以下の数式を入れ、F列までオートフィルします。 D5セル =SUM(D$8:D$57) D6セル =COUNTIF(D$8:D$57,"x") ③ポイント数表示セルを作る 5行目と6行目の数値をもとに計算し、ポイントを4行目に表示します。 D4セルに以下の数式を入れ、F4までオートフィルします。 =D5+SUM($D$6:$F$6)-D6 前半戦のポイントは、(自分の正解数)+(自分以外の誤答数)で表されます。 自分の正解数

「得点タワー」の作り方

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得点をタワー状に表示する方法を解説します。 例えば、大会の決勝戦ぐらいになりますと、2~4人で対戦することがほとんどです。これは そのような場合、これまで見せてきたような、縦書きの選手名を横に並べた表示では、余白が増え、少しばかり寂しい表示となってしまいます。 どうせなら、決勝ぐらい、特別に見せてもいいじゃありませんか。 そこで今回は、4人対戦の10○4×を作るのですが、1問正解するごとに、名前の上に設けたセルが1つずつ赤くなっていくような表示を作っていきます。 それでは、 「終わった問題」の行と「今の問題」の行を色分け表示する の続きから作っていきます。 完成品は こちら です。 【作り方】 ①ルール設定を変える まずはルール設定セルに、やりたいルールの数値を入力します。 今回は10○4×の設定にします。 また、細かい点ですが、タイトルバーにはFinal Roundと書いておきました。 ②行の数を減らし、横に広げる これまで8人対戦で作ってきましたが、4人対戦にするため、4行分一気に削除します。 H~K列を選択し、右クリックから削除を選びます。 そして、残ったD~G列を選択し、これまでの幅を倍に伸ばします。 今まで22.50で設定していたので、45.00に設定します。 ②選手名を縦書きから横書きにし、縦に潰す D3:G3セルを選択し、右クリックから「セルの書式設定」を選びます。 「配置」タブの「方向」グループを見てみますと、縦に書かれた「文字列」というボックスが黒くなっています。 これをクリックすると、黒くなくなり、横書きに戻ります。 さて、ついでに左側の「文字の制御」グループから「縮小して全体を表示する」にチェックマークをつけておきましょう。これを選んでおくことで、名前が何文字でもきちんとセル内に収まるようになります。 これで、名前が横書きになりました。 そして、名前がかかれている第3行の高さを低くします。 今回は、75.00に設定します。 ③選手名の上にタワーとなる行を挿入する いよいよタワーを作っていきます。 第3行を選択し、「挿入」ボタンを10回押して新しい行を10行作ります。 次に、C列に下から1,2,3,…,10の数字を入力